2025年12月14日(日)、
「外国籍住民とつくる『奥多摩再発見』体験プログラム」として、
第3回 わさび田体験を実施しました。
☔雨の朝、それでも「やってみよう」と決行
前夜から雨が続き、当日朝も小雨模様。
天候の影響で参加が難しくなった方もいましたが、主催者(TOKYO WASABI)に相談したところ、
「小雨なら実施できますよ」と心強い言葉をいただき、予定通り開催することにしました。
結果として少人数での体験となりましたが、現場の空気や話をじっくり味わえる時間になりました。
👢寸庭でスタート。わさびブラザーズのお出迎え
集合後は寸庭(すんにわ)方面へ移動し、体験のスタート地点へ。
現地では わさびブラザーズ(ひとしさん・たっちゃん) が迎えてくれました。
到着した頃には、うれしいことに雨も止み、空気はひんやり澄んでいました。
用意していただいた長靴に履き替え、まずはイラストを使いながら、奥多摩のわさびの歴史や栽培方法について、わかりやすく説明していただきました。
(ダウンジャケットが欠かせない寒い日でも、たっちゃんはトレードマークのタンクトップ姿!)
奥多摩のわさび栽培は、台風や雪などの気象条件だけでなく、猿や鹿といった動物も相手。
自然の恵みと同時に、「自然との戦い」の一面があることも実感しました。
🌿渓谷沿いを歩いて、わさび田へ
説明のあとは、たっちゃんのガイドで、わさび田へ向かって渓谷沿いをトレッキング。
ところどころ「大多摩ウォーキングトレイル」と交差する山道を進みます。
雨上がりで落ち葉が滑りやすく、足元に気をつけながら、ゆっくりと。
歩くほどに川の音が近くなり、森の匂いが濃くなっていくのを感じました。

🏞 想像以上の景色。山の斜面に広がる、巨大な石垣のわさび田
そして辿り着いた先に広がっていたのは、想像を超える光景でした。
急斜面に美しく積み重なった石垣。
石垣の隙間から絶え間なく流れ落ちる水。
その水に守られるように育つ、青々としたわさび。
「これは、実物を見ないと伝わらない」
そう感じる迫力がありました。


実はこのわさび田、2019年の台風19号で大きな被害を受けたそうです。
崩れてしまった石垣を、わさびブラザーズのお二人が一つひとつ積み上げ、再興したとのこと。
歩くための通路まで手作業で整えたと聞き、言葉を失いました。
重機が入れる場所ではありません。
目の前の石積みを見上げながら、その途方もない仕事の積み重ねに圧倒されました。
🌱採れたてを味わう。わさびの「やさしい辛み」
体験の最後には、その場で収穫したわさびを味見。
厳しい環境で1年以上かけて育ったわさびは、粘り気があり、刺激だけでなく、どこか甘みも感じるような、やさしい味でした。
「この場所で育ったわさびを、空気ごと味わう」
そんな体験になったと思います。

🔥少人数でも、忘れられない“現場”の学び
奥多摩のわさびは、こうした山の急斜面で育てられることが多く、後継者も減ってきているそうです。
「今、自分たちがやらなければ、奥多摩のわさびが廃れてしまう」
そんな言葉を、現場の空気の中で聞けたことは、とても重みがありました。
今回は少人数での実施となりましたが、つくり手の思いと、わさび田の景色を深く受け取ることができた、貴重な時間でした。
🤝今回の協力事業者
奥多摩のわさびを守り、世界へ広げる活動を続けています。
今回のわさび田体験も、企画から当日のガイドまで、大変お世話になりました。
週末の土日を中心に、奥多摩駅の前で、「わさび食堂」というフードトラックも出店しています。
多くのみなさんに、奥多摩のわさびを体験していただきたいです。

